送信者:管理人 | 2006/06/25 15:32:42 |
TVを見ていたら、ある番組で棟梁が自慢の技を見せるコーナーがあり、
70過ぎの大工の棟梁が「木遣り(きやり)」を唄いはじめました。
番組関係者に「木遣り」を知る人がいなかったのか「歌を歌い始めた」というテロップが流れ、
「おいおい、じいさんが歌歌いはじめちゃったよ。」と滑稽(こっけい)感が誘う展開となりました。
「木遣り」と言えば、江戸の昔から大工や火消しの間で唄われた唄です。
結婚式や葬式などでも唄われ、かつては大工職人や庶民の文化のひとつでした。
葬式の悲しみの中、誰ともなく木遣りを唄い始める風情は、
ニューオリンズの黒人が葬式でジャズを演奏する風情と変りません。
70過ぎの棟梁が「木遣り」を唄う風景に、
「自慢の技の紹介」であえて「キヤリ」を唄うイキを感じても良いし、
数世代あとには消えてしまう伝統文化の悲しみを感じても良いと思った管理人でした。
少なくとも、爆笑するトコじゃないなぁ。。